talk4
2018.05.22

4.驚きとトラブル!リアルなツバル

執筆担当
田村聡/大月壮
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☑︎20年ぶりの大火事と、水の出ない消防車

↑島で20年ぶりだという大火事。家は全焼してしまった

大月:驚きでいうとさ、島で20年ぶりとかいう大火事にでくわしたね。

サトシイアン:火事はやばかった!

大月:シリンガ*のインタビューをベランダでやってたんだよね。そしたら、遠くの方で煙が上がってて、「あれ、この煙ってちょっとおかしくない?」って
*島の長。シリンガのインタビューはこちら「島のチーフ・シリンガ氏に聞く、ツバルの歴史」

イアン:最初は「庭で何か燃やしてるだけだよ」ぐらいのテンションだったけど、だんだんと黒い煙が上がりだして「いや、これ家燃えてるよね」って。そしたら、シリンガの奥さんと娘たちもベランダに出てきて「あれは、あの子の家だね」「いや、違う人の家だよー」って談笑をはじめたんだよね。俺はその横に立って「え?知り合いの家じゃないの?大丈夫なの?」って思ってた。「もっと焦ろよ!」みたいな(笑)

サトシ:ツバル人はみんなゆったりしてるからね(笑)

大月:それで、俺ら見に行ったよね。

イアン:うん、見に行ったら、案の定もうボワーって、一家全焼みたいになってて。

大月:もう、野次馬だらけ。

イアン:野次馬300人ぐらいいたんじゃないですか。人がワッサワッサ見学に来て。

サトシ:なんせ20年振りの大火事だから(笑)

大月島に消防車は2台しかないんだけど、1台目が来てて、何度か水をビューて放水したらすぐに水を切らして、消防車がいなくなったんだよね(笑)。でも、家は燃え続けているから、有志たちが集まって、バケツリレーを始めた。

サトシ:そうそう、バケツリレーで燃え盛る家に水をバッシャンバッシャンやってて、それが以外と効果的で火の勢いが弱まってきたんだよね。

イアン:ちょうどそのくらいで待望の2台目の消防車がきて。

大月:「うわー、来たぁー!(野次馬たち拍手)」みたいな。「ついに来たぁー、これで火を消せるぞー」みたいな感じで。

イアン:でも、しばらく全然水が出なくて(笑)

サトシ:消防士たちの手際が悪くてしょうがない。

大月:野次馬とかも手伝って、なんとかホースを伸ばして「放水いくぞー!!」ってなったんだけど、水がもうチョロチョロ〜って50cmくらいしか飛ばなくて(笑)。野次馬たちが「ヒャッヒャ、ヒャッヒャッ」って手叩いて大爆笑。すごいのどかな火事現場(笑)

↑立ち上がる煙で周囲一帯が熱風に包まれた。バケツリレーで鎮火。

イアン:後日聞いたら、トラックは日本の援助で、パイプはオーストラリアの援助でサイズが合わないという。

大月:うそー。

サトシ:すごい話だよね(笑)

イアン:訓練とかしないから、ツバルの消防士(笑)

サトシ:ちなみにこの火事での死傷者は0だそうです。よかった。

大月:その火事の翌日に、ヒナコ*探してウロウロしてたら「大月さーん!」って呼ばれて。振り返ったらヒナコが消防車に乗って手を振ってくるの。「何してるの?」って聞いたら、「これ日本が寄付した消防車で、消防士さんたちが日本語読めないって言うからマジックで全部英訳してる」つって、消防車に直接油性マジックで書いてた
*ツバルに1週間ほど滞在した友人

↑日本から援助で送られた消防車に油性ペンで英訳を書いている

イアン:マジックで直接書くんだ(笑)。というか、その消防車に書かれた文字が読めないのに何年も放置してて、それで本番を迎えちゃったんだ(笑)

遠藤:日本からの消防車は3年前くらいに支援された。

サトシ:説明書なくしてしまったんですかね。

大月:必要なかったからね。訓練もしてないし。

遠藤:でも、ちゃんと飛行機が来るときはその消防車が2台、飛行場の脇にやってくる。

大月:ワッハッハ!

遠藤:万が一、何かあったときのために、という体裁の。

大月:完全なポーズ。それおもしろいなあ。

サトシ:全てがのどかですな。

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☑︎世界一フリーな刑務所の話

大月:あと俺見てないけどさ、刑務所の看守と受刑者でサッカーやってたんでしょ?

イアン:やってました。毎週水曜日に必ず看守の人たちと獄中の受刑者の人たちが試合をやる。

大月:外に出て?

イアン:はい、バリバリの外(笑)。滑走路横の緑の芝生の上でサッカーしてました。

サトシ:普通に平日の夕方のちょっと前ぐらいに、受刑者の人たちが滑走路のゴミ拾いをやってたりとかもしてるし。

大月:ああ、そうなんだ。受刑者は20人位って言ってましたっけ?

遠藤:いやそんなにいないんじゃない?

イアン:刑務所なんてただのフェンスで囲まれた家みたいな感じ。ちょっと大きめの家が真ん中にあって、ウムが2、3個ある。

大月:ウムもあるんだ?

イアン:あるある。中を覗くと、普通に看守の人たちと受刑者が笑いながら話してて、あと受刑者は暇だからフェンス際に椅子を置いて、列を作って外を向いてるんですよ。そこの横を通り過ぎた時に「タロファー」って言ったら、みんなこっち見て「タロファー」って。こんなフリーな刑務所あるんだって思った(笑)。

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☑︎小学生が受付のナイトクラブとオカマちゃん達

↑現地の人と踊って遊ぶ。そしてサトシ氏のリズム感の悪さ。

大月:ナイトクラブの受付をマクリータ*がやってたのは俺は結構びっくりした。夜21時くらい。夜なのに受付を小学生がやってるというのは。
*島の天才小学生。大人顔負けのアホな走りを見せてくれ、インタビューにも答えてくれた

イアン:確かに。平和の象徴っすね。

大月:クラブの受付、小学生なのかよって(笑)。

サトシ:クラブのイメージがだいぶ違いましたけど。

大月:屋外で、ただフェンスに囲まれてるだけみたいなね。フロアに料理が並んでて、フリーフードで。

イアン:まあ、俺らが行った日は特別なイベントでしたからね。

遠藤:そうそう、普段は料理はないからね。そうそう、普段は料理はないからね。受付も小学生じゃない。

大月:あ、そうなの?特別な日だったの?

イアン:あの日はファンドレイジングのイベントだったんですよ。だからフリーフードで、受付もマクリータだった。

大月:なんだ、そうなんだ。

サトシ:てかニーナはめっちゃナンパされてたね。あれどう思った?

ニーナ:嬉しかった。

大月:嬉しかったの?(笑)。嫌そうにしてたじゃん。おっさんの求愛の踊り

ニーナ:あれはもうホント、変な踊りだった。

イアン:ニーナにずっと手招きしてたじゃん。「カモンカモン」って。

ニーナ:まあ正直言うと、踊りたくなかったからウザかった(笑)。

大月:あの変な踊りの正体が後々わかるんだけど、南太平洋の伝統的な踊りがベースなんだよね。それをクラブで踊るっていう(笑)。

↑ツバルの伝統的な踊りファーテレをベースにしたダンス

イアン:流れてる音楽は「ドンッタドッタ、ドンッタドッタ」っていうリズムの曲ばかり。

大月レゲトンが大ブームだったね。同じ曲が何度も流れたりして「この曲好っきゃなーお前ら」って感じでね。

イアン:あと入り口の横に大きな黒板があって、出入り禁止者リストが見えるように書いてあったな。ラサロは案の定出入り禁止だった(笑)

遠藤:ナイトクラブはたまに喧嘩が起きたりするから、一般の旅行者は注意が必要

大月ツバルは治安はとても良いからそこまでビビらなくても良いけど、酔っ払っての暴力沙汰は度々あるらしいですね。

サトシ:ちなみにクラブは2つある。

イアン:あった。結局2つとも行ったね。

サトシ:うん。1箇所目にみんなで行って飲んでて、そしたらオカマちゃんたちに2箇所目に案内されてね。

イアン:ツバルにもオカマちゃんは沢山いて、コミュニティがあるんだよね。彼女たちは基本的にうちらのファンだったよね。

サトシ:俺、オカマちゃんに何回キスされたか。

大月:おお、良かったねえ。

サトシ:「この島にいる限り俺がお前を見守ってるよ」みたいなこと言われて。

イアン:あったね(笑)。オカマちゃんの長みたいな存在がいたよね。

サトシ:いたね!カイオウさんだっけ。すごいビールおごってくれた。

イアン:ウイスキーのボトルも。

大月:あのオカマちゃんは何だ?

イアン:えっとね、エネルギー環境庁みたいな所のトップの人で。

大月:オカマ界のトップとかじゃなくて?

イアンオカマ界のトップでもあり、政府の偉い人。カイオウに「アホな走り走ってよ」って言ったら「私は偉くなりすぎた」って断られたくらい偉い人で(笑)

サトシ:その人がもう1つのクラブに連れて行ってくれて、道中はもう飲まされまくりだったね。缶ビールくらいの大きさのコップでウイスキーをそのまま飲まされて、「はい金メダル」って(笑)。「金メダル」「銀メダル」「銅メダル」ってよく分らない基準があって。

大月:大盛りのこと金メダルって言うんだ?(笑)

イアン:そう。滑走路で一気させられて、その状態で汚くてただただ広いクラブに連れて行かれた。それで、オカマちゃんの友だちの50才くらいの娼婦みたいな人が現れて。

サトシ:いたいた。現役の女って雰囲気のおばちゃん。

イアン:あのおばちゃんが俺に近づいてきて、ニーナと一緒にいたから「この子彼女?」って聞かれて、「うん、彼女」って答えたら「残念」って超言われた(笑)。俺はその人に「サトシは大丈夫だよ」って言ってあげてね。

大月:ワハハ。

イアン:そしたら本気でサトシをね。

大月:迫ってきたんだ?

サトシ:うん(笑)

イアン:俺はサトシに「いいじゃん、やっちゃいなよ。ツバルに来たんだから今日しかないよ」って言ったんだけど。そしたらしばらくしてサトシが「イアン、逃げよう」って言って来て(笑)

サトシ:そしてバレないよ〜に、逃げ去るようにクラブから出たね(笑)。

イアン:で、その後もう一つのクラブにまた戻って、踊ってて。俺もう眠くてしょうがなかったからサトシを置いて一人で帰った。

サトシ:怖いのが、俺その辺の記憶があやふやなんだよね。

イアン:もしかしたら、実はやってたかもしれないみたいな(笑)?

サトシ:イヤイヤイヤイヤ(笑)

大月:それは惜しいことしたな。

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☑︎滑走路の役割とツバル独自のスポーツ・アノ

イアン:ツバルでは滑走路がいろんな役割を担っているというのが面白い。やっぱりあの狭い島でかなり大きくスペースを取ってるから、滑走路だけとしては使えないですよね。

大月:あそこはドライブコースでもあるし、スポーツ場でもあるし、夜はイチャイチャして、セックスもする場所でもある(笑)

イアン:滑走路でセックス。ロマンチックだと言えなくはない(笑)

サトシ:確かに(笑)。ツバルの人たちは大家族で住んでるから、そういうことは家だとやりづらいんだろうね。

イアン:うん。あと、島の若者に聞いたんですけど、夜になったらシャワー中の女性のところに男がノックしに行くらしいです。

大月:え、シャワー中に「コンコンコンコン!」って(笑)?

イアン:そう

大月:怖くね(笑)?

サトシ:お目当てのメンズじゃなかったらどうするんだろ?

イアン:いやー、断るんじゃない(笑)?

サトシ:えー、男はそう言われて帰るのかなぁ(笑)

大月:きっと、事前に男女間の約束があるんだろうな。

イアン:まーとにかく、話を戻すと滑走路はいろんな役割があるということで、特に夕方はすごくて、陽がちょっと傾いて涼しくなってくると、すごい人が滑走路に出てくる。

サトシ:そうそう。島民の半分ぐらいここにいるんじゃないかっていうぐらい。バレーボールやバスケ、サッカーとかラグビーも人気で。

イアン:後は、島独自のスポーツをやってる人もいた。ボールを投げてキャッチする。

サトシ:アノでしたっけ?

遠藤:アノはお祭りのときだけやる特別なスポーツ。

↑アノは2人がかりでボールを飛ばす

サトシ:そういえば、アノ見たの魚取り対決*の時だけですね。
*魚取り対決についてはこちら

遠藤:そうそう。

サトシ:俺たぶん、アノのルールは理解しました。

イアン:とりあえずバレーボールみたいに地面に落としちゃだめなんだよね。

サトシ:うん、1チームが40-50人くらいで、2チームが向かい合うんだけど、両チームにボールを投げる役割の人がいて、相手チームに投げられたボールを地面に落とさずに、バレーボールみたいにトスで自分の投げる人の所に戻す。

↑チームメイトがトスしてくれたボールをアタッカーが2チーム同時に飛ばす

大月:何回ぐらいで戻すんだ?

遠藤:何回でも良い。とりあえず地面に落とさずに戻って来れば。

サトシ:投げ方に特徴があって、ペアでやるんですけど、大砲みたいに1人がボールをトスして、それを相手チームに向かってもう1人が飛ばす。

イアン:でも相手チームにぶつけにいってなかった(笑)?

サトシ:あれは本当は遠くに行くように斜め上に向かって投げたいんだけど、コンビネーションが狂うと下の方に入っちゃって最前列にいる奴らにあたっちゃうっていう。

↑1チーム50人くらい参加する

大月:あと隊列の最後尾にチアリーダーと応援団みたいな人たちがいたよね?

サトシ:あれは違うんですよ。たまにしかボールが飛んで来ないから応援しかすることがないっていう(笑)

大月:なるほど(笑)

遠藤:アノは参加することに意義があるからね。

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☑︎島で一番人気の娯楽、ラウニ

↑冠水していても、関係なくラウニを楽しむ

大月:ラウニ*のことはちょっとビックリした。
*バイクや車の荷台に乗って、ドライブすることをラウニと呼ぶ

イアン:最初ね、でっかいトラックの荷台に家族20人とかが一緒に乗ってるのを見たとき、僕はこれがバイク乗らない人の交通手段なんだと思ったんですよ。で、島の人に「あれ乗ってるのは、みんなどこかに行ってるの?」って聞いたら「あれはねー、ラウニっていうもので、みんなで車の荷台に乗って島を回るのが楽しくってさ~」って言ってて(笑)

サトシ:ラウニは想像の斜め上をきたわ(笑)

イアン:ね、もう「ハア?」みたいな。「あれが娯楽?」みたいな。牧歌的ってこういうことかなって、この人たち幸せだなあって。

サトシ:滑走路でもラウニしてる人が沢山いましたね。グルグルと滑走路を回っていて。

大月:しかもラウニが島で一番人気の娯楽っていうのに驚いた。だって島の端から端まで30分で行けちゃうわけだから、それを日々ひたすら繰り返すって、絶対飽きるだろって(笑)。

イアン:それがずっと楽しいってどういうことですかね。僕らからするとシンプル過ぎる

サトシ:毎回なんかしらの違いを感じて楽しんでいるのかな。今日はあそこに犬がいるな、ハハハッ!って。

イアン:うーん、ああいう孤島でずっと長いこといると、そもそも会話って何の話するのかなと思いますよね。

大月:だからラウニの話を聞いた時に、彼らの幸福感って僕らよりもシンプルなんだなーって気が付いた瞬間だったな。

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☑︎ツバル人のおしゃれ

サトシ:ツバル人ってどんな格好してましたっけ。

イアン:Tシャツ短パンがほとんどだったけど。

大月:キャップを逆にして被ったり。

サトシ:ファンキーな髪型の人たくさんいましたね。ドレッド系の人とかも。

大月:あと刺青はガンガン入れてる。

ニーナ:小学生の制服が色鮮やかで綺麗だったな。

↑フナフティの小学校の制服

イアン:男の人でもスカートみたいなものを履く文化はありますよね。

遠藤:スル。涼しいんだよね、あれ。

イアン:フォーマルウェアですよね、ツバルの。結婚式とかに行ったときの家長は必ずあのスカートを履いてた。

大月:スカートとアロハ。結婚式や、葬式の席でさえアロハだもんな。

イアン:ちょっと人前に出るときとかは必ずアロハでしたね。

大月:ツバルに服屋はなかったね。

イアン:ありましたよ、服屋(笑)。

大月:服屋じゃなくてスーパーの中の衣料コーナーでしょ。中国人が仕入れてきたでたらめな服が大量に売られているという。グッチとかナイキの模倣品とか。

ニーナ:(笑)

イアン:緑色のTシャツでUFOのプリントがしてあって、デカデカとGUCCIって書いてるやつもありました。

大月:Y-6というのもあったよね。Y-3ならぬ。

サトシ:あと、家族が何かの記念日に作ってたTシャツみたいなのを着てる人たちがたくさんいましたね。

イアン:そうそう、島のいたるところで見た。誰かの顔がドカンとプリントされているやつ。あれ最高だった。

ニーナ:アニバーサリーTシャツ!

大月:80才お誕生日おめでとう!みたいな。

イアン:あのTシャツは本当に最高だった。

遠藤:ツバル人はみんなでお揃いのTシャツを着るのが大好きなんだけど、あれはなんでかと言うと、みんな一緒だということ確認し合う文化があるんだよね。

サトシ:あー、だから大量に同じTシャツが出回る。

大月:アニバーサリーTシャツ1枚欲しかったな。

↑商店で手に入れたTシャツ。ツバルに山はない。ギャグT。

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☑︎島の唯一の情報発信源・ラジオ局

大月テレビ局がないってかなり珍しくない?

サトシ:確かに。ツバルにはテレビ局の代わりにラジオ局があって、みんな情報は基本的にラジオから得てる

イアン:すごいなーって思ったのは、誰でも音楽持ち込み可能なんですよね、ラジオ局に。「この曲流してー」って持ち込むと島中に流してくれて。

大月:そうそう。島の中での音楽の広がり方に、ラジオがかなり重要な役割を果たしてて。

イアン:あとはナイトクラブでのヒット。それで、ヒットした曲をみんな USB メモリーに保存して、友達同士でUSBメモリーを回してシェアしてるみたいな。

サトシ:ツバルはネット回線が遅すぎるから、アップロードしたりダウンロードしたりしてる時間があったら直接手渡しした方が早いみたいな(笑)

大月:あっ、そう言えば俺ら二日目あたりでラジオでたな。

サトシ:出ましたね。

イアン:へえー、その話聞いてなかった。

大月:ラジオは基本ツバル語だから、俺が直接喋ってるわけじゃないけど、ラジオ局の人にがっつりインタビューされてね。

サトシ::うん、それで「アホの走り集というプロジェクトをやってるから、もし僕らに声かけられたら手伝ってください」っていう案内してもらった。

大月:「怪しい人たちじゃないよー!愉快なおじさんだよー!」って。

サトシ::そうそう(笑)

イアン:確かに、「アホな走り集」の撮影現場って、知らない人から見たらガチでヤバイですもん(笑)

↑ツバルの首相官邸の前のビーチでの撮影風景

サトシ:その結果、かどうかは知らないけど通報されることはなかったですよね。

大月:いや、通報はされないよ(笑)

サトシ:俺らをインタビューしてくれたラジオ局の人もアホな走り集に出てくれましたしね。

大月:リリね。彼女は最高だったな(笑)

↑ラジオ局のリリ

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☑︎特大トラブル!飛行機壊れたのであなたたち帰れません

大月:あとは最後の最後の大トラブル。飛行機が飛びません事件。

イアン:ツバルが悪いわけじゃなく、フィジーエアウェイズっていう航空会社の話だけども。

サトシ:ツバル、フィジー間って週に2便しか行き来してなくて、50人乗りくらいのやつで、しかも機体自体が1機しかないわけですよ。

遠藤:前は2機あったんだけどなあ。

サトシ:僕らが帰国予定の1週間前に、飛行機が壊れました、って連絡があって(笑)。

大月:エンジンが火を吹きました。直るの時間かかります。あなたたち帰れません。ってな(笑)。

遠藤:だから出発前に言ったでしょ、ツバルでは何が起こるかわからないよーって。

イアン:そこからはもうカオスでしたね。

大月:いつ帰れるかわからないって、俺たち一ヶ月後にはツバル展やらなきゃで、準備あるし、仕事もあるし。

サトシ:何日かその状況が続いて、撮影のモチベーションも下がっちゃって。

イアン:最後の合流メンバーも来るはずで、凄い楽しみにしてたのに彼らもフィジーで足止めになっちゃって。

大月:そしたら臨時便が飛ぶかもしれないって情報が入って。でも全員乗れるかわからない、みたいな。

サトシ:そこから「早く帰らなくてもいい奴は誰だ!」みたいな、生贄を探す感じになりましたね(笑)。

イアン:無人島で取り残されて飢えた人たちが「誰から食べる?」みたいな雰囲気(笑)。

サトシ:そしたら遠藤さんが「一人しか乗れなかったら俺乗るから」って。

大月:あれは引きましたね。

イアン:無人島だったら真っ先に殺してましたね(笑)

遠藤:やめてよ!俺は色々と忙しかったんだから。

イアン:まあでも、遠藤さんが豪雨の中真っ暗な早朝から空港行ってネゴシエーションしまくってくれて。

ニーナ:そのおかげでまあ、どーにかこーにか3人だけ出国できた。

サトシ:俺とイアンを残して、みんな飛んでっちゃった。

イアン:遠ざかる飛行機を見ながら、結局生贄は俺たちだったのかぁ、みたいな(笑)

サトシ:もう逆に、ずっと日本帰れなくてもいいやーくらいになっちゃって。

イアン:ツバルオーバービューとしてのミッションや動画を撮る必要もなくなってフリーダムになったから、ツバル人の知り合いのところを巡って「遊ぼーよ!俺らツバルに住むから」ってやってた。

サトシ:そしたら午後になって、「今からもう一便くるけど乗る?」って連絡があって。

イアン:「絶対乗る!今すぐ荷造りするから空けといて!」って。手のひら返すかんじで(笑)

サトシ:本当にもう、脱出大作戦、って感じ。

ニーナ:ドラマチックだったなぁ。

大月:フィジーで再開した時とか、生き別れの戦友との再会って感じだったもんな。「お前ら!生きてたのか!」みたいな(笑)

サトシ:本当にあの数日は目まぐるしかったです。

イアン:結果としては当初の予定よりも早くフィジーに戻って来ちゃったから、フィジーで足止めくらってたメンバーと合流して、ここから予定になかったツバル旅行外伝が始まるんですよね、、、。

大月:結果として最高の流れになったもんな!

サトシ:おかげで更に深く、濃厚にツバルを味わうことに。

*ツバル旅行外伝はこちら「キオア島で考えたこと〜途中合流メンバー・Mハラ氏の手記〜」

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異常気象、海面上昇、近代化生活によって起きているゴミ問題や環境汚染。様々な環境問題に直面しているツバル。そして住めなくなったらどうしたら良いのか?私たちが現地で見たもの、聞いたことをリアルにお届けします。

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1.ざっくり、ツバルってどんなだった?

「ツバルの滑走路は昼は公園、夜はロマンティックな場所」「全長15キロなのにバイクがめちゃくちゃ走ってる」 このサイトを訪れたら、まずはこの対談を読んでほしい。「ツバルってどんなところなの?」というあなたに、ツバル導入編です!

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2.ツバルの生活、教えます!

「ツバルに行ったら何を食べるの?」「どこに泊まるの?」「インターネットはあるの?」私たちの過ごした生活を中心にお役立ち情報から面白エピソードまでまとめました。ツバルに行ってみたい人には必需の情報満載です!

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